長期優良住宅断熱等級6の秘密を大解剖!  ① 長期優良住宅の断熱等級6とは

2025.11.04
長期優良住宅断熱等級6の秘密を大解剖!  ① 長期優良住宅の断熱等級6とは

住宅の断熱性能を示す指標「断熱等性能等級(断熱等級)」は2022年10月に断熱等級6と断熱等級7が設置され、全部で7段階となりました。これに伴い、長期優良住宅の性能項目「省エネルギー性」の評価基準となる断熱等級は従来の等級4から5に引き上げられ、より断熱性能が高い住宅に注目が集まっています。

今回は、長期優良住宅を建てる前に知っておきたい断熱等級6について詳しくご説明します。

等級7 HEAT20のG3グレードに相当する最高レベルの断熱性能です。一年を通じて快適な室温が保たれ、温度差の少ない非常に快適な住環境を体感できます。特に冬場は、居住空間の体感温度が概ね15℃を下回ることがほぼなくなり、高い暖かさを実感できます。

等級6 HEAT20のG2グレードに相当する断熱性能です。冬に暖房を消しても室温が13℃を下回りにくく、一年を通して部屋間の温度差が少ないため、ヒートショックのリスクが減り健康面で快適です。

等級5 断熱性能最低ラインの基準です。冷暖房を使用している部屋は快適ですが、使っていない廊下や洗面所などでは温度差を感じることがあります。特に冬場の寒冷地では、暖房していない空間が10℃前後になることもあり、快適さに欠ける場合があります。

等級4 朝に室温が8℃を下回らない程度が目安とされており、省令に定める建築物エネルギー消費性能基準に相当する。

等級3 2025年4月からは新築住宅で義務化される断熱等級4以上と比較すると性能が低いため、2025年以降の新築では建築不可となります。

等級2 日本の住宅の約7割が採用している一般的な断熱性能です。エアコンなどの暖房がないと、室温が10℃を下回る可能性があります。エアコンを適切に使えば、多くの地域で生活できるレベルです。

等級1 1980年以前の建物に多く見られるレベルです。断熱されていない状態です。冬は非常に寒く、暖房してもすぐに冷え、室温。常に10℃以下になることが多いです。

 

1.     長期優良住宅の断熱等級6とは

 

・そもそも断熱等級とは?

長期優良住宅は、長く良好な状態で住み続けられるよう措置が講じられた住宅です。長期優良住宅の認定を受けるには、国が定めた基準を満たさなければなりません。なかでも「省エネルギー性」においては、断熱等級5以上かつ一次エネルギー消費量等級6という基準を満たす必要があります。

断熱等級とは、2000年に施行された品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)で定められた住宅の断熱性能を示す指標です。断熱等級には7つの等級があり、数字が大きくなるにつれて断熱性能も上がります。断熱等級の概要は以下の通りです。

 

 

 

出典:国土交通省「住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設」

https://www.mlit.go.jp/common/001585664.pdf

 

簡単に説明すると等級7は2022年10月1日に設けられた基準で、無暖房でも快適に過ごせるレベルと言われています。等級7の住宅では、暖冷房に必要な一次エネルギー消費量を約40%も削減することが可能です。等級6も等級7同様、2022年10月1日に新設された基準です。健康快適と省エネの両立が可能な住宅性能を有し、暖冷房に必要な一次エネルギー消費量を約30%削減することができます。

等級5は2022年4月1日に制定された基準で、ZEH(ゼッチ)基準相当の断熱性能とされています。ZEHとは断熱・省エネ・創エネによって家庭で使用する年間の消費エネルギー量を0(ゼロ)以下にする、省エネ性能の高い住宅です。等級4は1999年に制定された基準で、住宅品質確保促進法において2022年3月までの最高等級でした。「次世代省エネ基準」とも言われており、壁や天井だけでなく、窓や玄関ドアなどの開口部にも断熱を必要とします。

等級3は1992年に制定された基準で、「新省エネ基準」とも呼ばれています。一定レベルの省エネ性能を確保しなければなりませんが、断熱性能は不十分なレベルです。等級2は1989年に定められた旧省エネルギー基準で、冬はすきま風が吹き込んでくるような昔ながらの住宅です。なお、1988年以前はすべて等級1となり、明確な基準は設けられていません。

 

・断熱等級6とは

長期優良住宅の省エネ性において、現在は断熱等級5以上を満たす必要がありますが、今後は断熱等級6を目指した方が良いと言われています。なぜなら、2025年以降の新築住宅では断熱等級4以上、2030年には断熱等級5以上の義務化が決まっているからです。長期優良住宅の認定基準が等級5に引き上げられると、住宅市場全体が等級6を中心とする高水準へシフトしていくことも予想されています。

 

長期優良住宅を建てたい方、断熱等級について詳しく知りたい方は建築実績豊富な林工務店までお気軽にご相談ください。

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東レ「ラップサイディング フォトコンテスト2024」入賞!

2025.04.21
東レ「ラップサイディング フォトコンテスト2024」入賞!

審査員コメント:窯変ブラックと白い塗り調外壁のメリハリの効いた迫力ある外観に、リアルデ/シダータイプ・ローストブラウンがアクセントとなっています。木調柱も良いアクセントで、ハイコントラストのコーディネートの中にも、ナチュラルさを感じるモダン住宅です。

 

私たちのプロジェクトが高く評価され、大変光栄です。モデルハウスを兼ねた社長自宅で、いつも多くのお客様にご覧いただけるからこそ、「カッコイイ!」と思ってもらえる外観を目指しました。その結果として、洗練されたデザインで素晴らしい家と評価いただき、とても嬉しいです。ありがとうございました。

ホームページリニューアルのご挨拶

2025.02.01
ホームページリニューアルのご挨拶

平素より、弊社ホームページをご利用いただきありがとうございます。この度、皆様により良いサービスと情報を提供するために、ホームページを全面的にリニューアルいたしました。

今回のリニューアルにより、より見やすく、使いやすいデザインと、最新情報を迅速にお届けできるような構成を目指しました。これまでのご愛顧に感謝するとともに、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

新しいホームページでは、さらに充実した内容とサービスをお楽しみいただけるよう努めてまいります。

ホームページリニューアルを機に皆様の家づくりの一助となるべく、「高性能住宅」に関するコラムを定期的に掲載させていただきます。

このコラムでは、最新の住宅技術やエネルギー効率の向上、快適な住環境の実現に向けた取り組みなど、皆様の家づくりに役立つ情報を提供し、安心・快適な住まいづくサポートをしてまいります。

今後とも、弊社ホームページをご利用、よろしくお願いいたしましす。